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Oracle Cloud無料枠が静かに半減された件|PAYGなら4 OCPU/24GBが¥0のまま使えた【2026年8月実測】

2026年6月15日、OracleはAlways FreeのARM枠を4 OCPU/24GBから2 OCPU/12GBへ告知なく半減しました。しかし「PAYGアカウントなら旧枠のまま無料」という情報が。本当か? 実際にPAYG化して4 OCPU/24GBにリサイズし、ゲームサーバーを動かしたまま1か月観測した結果、請求は¥0のままでした。誤課金を防ぐクォータ設定の落とし穴も公開。

#Oracle Cloud#無料枠#Always Free#ARM#PAYG#ゲームサーバー
目次

Always FreeのAmpere A1枠が 4 OCPU / 24GB → 2 OCPU / 12GB に半減 (2026年6月15日ごろ。公式ブログ告知なし・ドキュメント更新のみ。上限超過の扱い不明)

ネット上の「Oracleで無料サーバー」記事のほぼ全てが4 OCPU/24GB前提で書かれているため、2026年6月以降、既存記事の前提は崩壊しています

一方でコミュニティからはこんな報告も:

Pay As You Go(PAYG)にアップグレードしたアカウントは、従来の4 OCPU/24GBを無料のまま使えているらしい」

本当なら朗報ですが、未確認情報を信じて4 OCPUにした結果、月数千円課金されたら目も当てられません。なので自分のアカウントで実測しました。

結論を先に言うと——

  • PAYGアカウントでは4 OCPU/24GBへのリサイズが通り、1か月動かし続けても請求は¥0でした(2026年7月まるごと実測)
  • 新枠の目安1,500 OCPU時間 + 9,000 GB時間なら4 OCPU/24GBは**375時間(約15.6日)**で超過するはずですが、月をまたいでも計上されませんでした
  • ただしOracleは黙って枠を変えてきた前科があります。この状態が続く保証はないので、後述の予算アラートは必ず設定してください

この記事で得られること

  • 無料枠半減の内容(新旧比較)
  • PAYGアップグレードの手順
  • 4 OCPU/24GBへ戻す手順と、課金されないことの確認方法
  • 「無料のつもりが請求された」を構造的に防ぐ設定

無料枠はこう変わった

〜2026年6月2026年6月15日〜
Ampere A14 OCPU / 24GB2 OCPU / 12GB
月間時間枠3,000 OCPU時間 + 18,000 GB時間1,500 OCPU時間 + 9,000 GB時間
ブロックストレージ200GB(変更なし)200GB

公式の無料枠ページにも現在は「12 GB of memory」と明記されています。

影響の目安: Minecraft(PaperMC)やBDSは12GBで余裕。Valheimも動く。Palworldなど16GB級が必要なゲームは無料枠では厳しくなりました

PAYG(Pay As You Go)とは

「使った分だけ請求できる」契約への切り替えです。重要なのは:

  • Always Free枠は PAYG後も無料のまま(枠内なら請求ゼロ)
  • A1インスタンスの容量確保優先度が上がる(「Out of capacity」に当たりにくくなる)
  • そして今回の本題: 旧枠4/24が維持されるという説

アップグレード手順と「カード拒否」の実録

コンソールのバナーまたは「サブスクリプション情報」からアカウントのアップグレード(個人)を選び、クレジットカードを登録するだけ……なのですが、Oracleのカード審査は有名に厳しいです。

私の実録:

  • 楽天カード(Visa)→ 拒否
  • エポスゴールド(Visa) → 通過

拒否の主因はわかりません

先に誤課金防止対策

PAYG化すると理論上は課金の扉が開きます。事故は「自分の誤操作」からしか起きないので、誤操作を構造的に不可能にします

① クォータポリシー(作れるリソースを無料枠内に制限)

ガバナンスと管理 → 割当て制限ポリシー → 作成:

zero compute-core quotas in tenancy
zero compute-memory quotas in tenancy
set compute-core quota standard-a1-core-count to 4 in tenancy
set compute-core quota standard-a1-core-regional-count to 4 in tenancy
set compute-memory quota standard-a1-memory-count to 24 in tenancy
set compute-memory quota standard-a1-memory-regional-count to 24 in tenancy
set block-storage quota total-storage-gb to 200 in tenancy

注意: クォータ名には -count 系と -regional-count 系の2系統があります。片方だけ設定したら、自分のインスタンス作成がクォータ超過で弾かれました。上記のように両方書いてください。

⚠️ この設定の副作用(実体験): 1行目の zero compute-core quotas in tenancyA1以外のシェイプを全部ゼロにします。そのため後日、同じくAlways Free枠のAMD micro(VM.Standard.E2.1.Micro)を作ろうとしたら「使用量 0 of 0/選択できません」で作成できませんでした。無料のはずのシェイプを自分の防波堤で塞いでいたわけです。AMD microも使う予定があるなら、次の1行を足します。

set compute-core quota standard-e2-micro-core-count to 2 in tenancy

このクォータ名はE2 Micro専用(有料のE2通常VMは別名なので開放されません)。E2.1.MicroはAlways Free対象シェイプなので、ここを開けても課金リスクは増えません。

② 予算アラート(¥2でも課金されたら即メール)

Billing → Budgets → 予算作成:

  • 予算金額: 200(円)
  • しきい値: 1%(= ¥2で発報)
  • 通知先メールを設定

これで「無料のはずが課金され始めた」を最速で検知できます。アラートが鳴らない限り無料という運用です。

4 OCPU / 24GB へのリサイズ

既存インスタンス(A1.Flex)はそのままCPU/メモリを変更できます:

  1. インスタンス詳細 → その他のアクション → 編集 → シェイプの編集
  2. OCPU 4 / メモリ 24GB → 保存(再起動が入ります)

私の環境ではOut of capacityは出ませんでした(PAYG化済みの効果か、早朝実施したからか)。

なお、シェイプ選択画面の「Always Free対象」表記は新枠(2/12)基準の表示のままですが、実際には4/24が通ります——この表示と実態のズレも「PAYGは旧枠扱い」説と整合します。

実測結果: 1か月動かして課金されたのか?

4 OCPU/24GBでゲームサーバーを実際に稼働させながら(Valheim/Core Keeper/Minecraft、後半はPalworldも)、コスト分析を観測しました。

経過コスト分析の表示
リサイズ直後¥0(課金データは元々遅延あり)
375時間経過(約15.6日)¥0(新枠どおりなら超過するはずの分岐点)
月をまたいだ時点¥0(Compute/Block Storage/VCN/Telemetry すべて0)
予算アラート最後まで鳴らず(=¥2すら計上されていない)

判定: 2026年7月を通してPAYGアカウントのA1 4 OCPU/24GBに請求は発生しませんでした。

これは重要な確認です。新しい無料枠(1,500 OCPU時間 + 9,000 GB時間)でそのまま計上されるなら、4 OCPU/24GBは1,500 ÷ 4 = 375時間約15.6日で枠を使い切るはずでした。しかし実際にはその倍以上(月まるごと)動かしても¥0。つまりPAYGアカウントには半減前の枠(3,000 OCPU時間 + 18,000 GB時間)が適用されていると考えるのが自然です。

「PAYGなら旧枠のまま」というコミュニティの説は、少なくとも当方のアカウントでは実測で裏づけられました

ただし、この3点は忘れずに

  1. 保証はない。6月の半減は告知なしでした。PAYGの旧枠扱いも、いつ黙って変更されてもおかしくありません。予算アラートという「番犬」を必ず飼っておくこと
  2. A1インスタンスは基本止めない。停止すると容量枠を手放し、再起動時にOut of capacityで確保できなくなるリスクがあります。無料枠内なら、止めても節約にはなりません
  3. 仮に課金が始まっても、超過分(+2 OCPU/+12GB)は約¥6/時間。アラートで即気づいて2/12に戻せば、被害は缶コーヒー程度で済む設計です

まとめ

  • 無料枠半減は事実。古い「4コア24GB無料」記事を信じないこと
  • PAYG化で4 OCPU/24GBが通り、1か月動かし続けても請求は¥0だった(2026年7月実測)
  • やるならクォータ+予算アラートの防波堤とセットで。ただしクォータを絞りすぎると無料のAMD microまで作れなくなるので、上の注意書きを参照
  • この枠があれば、MinecraftValheimCore Keeper3サーバー同時稼働も余裕です(実測メモリ計6GB弱)
  • 「Oracleの仕様変更に振り回されたくない」人は、素直に有料VPS(KAGOYAConoHa for GAME等)が安心です
  • これからアカウント登録〜インスタンス作成をする人は → Oracle無料枠でインスタンスを作る全手順(ハブ記事)

本記事の実測は2026年7月の1か月間・当方のアカウントでの結果です。Oracleの無料枠ポリシーは予告なく変更される可能性があります(現に6月の半減は告知なしでした)。同じ構成にする場合も、必ずご自身で予算アラートを設定してください。