鯖ドリル

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Valheim

【日額28円〜】Valheim専用サーバーの立て方|KAGOYA CLOUD VPSで24時間マルチプレイ環境を作る

フレンドとValheimをマルチプレイしたいけど、ホストが寝るとみんな入れない。そんな悩みを解決する専用サーバーを、KAGOYA CLOUD VPSの2コア/2GBプラン(日額28円〜)に立てる手順を、実際に構築した画面つきで公開。自分のワールドの持ち込みもscpでOK。

#VPS#KAGOYA#Ubuntu#マルチプレイ#Steam#専用サーバー
目次

「フレンドとValheimで遊ぼうとすると、誰かがホストを立てないと始まらない。土日しか集まれないのに、その土日にホストが用事で抜けて全員が止まる」

——こうした問題は、24時間動き続ける専用サーバー を立てるだけで全部解決します。

そして専用サーバーは、思っているほど高くも難しくもありません。

本記事では、KAGOYA CLOUD VPS の2コア/2GBプラン(日額28円〜・月額上限770円) にUbuntu 24.04で立てる手順を公開します。画面は実際に構築したときのそのままです。

フレンド4人での運用を想定しています。自分のPCで作ったワールドをそのまま持ち込む方法 も解説します。

結論を先に言うと——

  • 料金最優先+自分のワールドを持ち込みたいKAGOYAのVPS(KAGOYA CLOUD VPS)←本記事
  • コマンドが嫌で最速で立てたいConoHa for GAME(テンプレートあり)
  • もっと安く(月0円)にこだわるOracle Cloud無料枠(ただし構築難度は本記事の3倍)

この記事で得られること

  • 日額28円〜 で立つ Valheim専用サーバーの全手順(コピペで動く・画面つき)
  • フレンド4人での 24時間安定運用 の作り方
  • 自分のPCで育てた 既存ワールドの持ち込み方法(scpで転送)
  • KAGOYAのメリット・デメリット・落とし穴を正直に
  • 他VPSとの比較で 「自分はどれを選ぶべきか」 が分かる

そもそも、なぜ専用サーバーが必要なのか

Valheim標準のマルチプレイは P2P(ホストPC方式) です。誰かがホストを立て、他の人がそこに入る仕組みですね。

手軽ですが、ホストPC依存 という弱点がついてまわります。ホストに時間を合わせる手間が、一番のストレスです。

課題P2P(ホスト方式)専用サーバー
ホストが落ちると遊べない✕ タイパが悪い◯ 24時間動いている
ホストPCのスペック依存✕ ホストが重いと全員カクつく◯ VPS側のスペックに依存
非同期プレイ(時間差プレイ)✕ できない◯ 自由
ワールドの一貫性△ ホストが変わると面倒◯ ワールドは1つ
プレイ中のホストPC負荷✕ ホストはゲーム+サーバーで重い◯ ホストもただのプレイヤー

💡 「フレンドが寝てる間にちょっと探検しておく」「平日は1人で素材集め、週末みんなで集合」 のような遊び方をしたいなら、専用サーバー一択です。


なぜ KAGOYA CLOUD VPS を選ぶのか

推しポイント

  • 日額課金がある——月額制ではなく「使った日数だけ課金」
  • 2コア/2GB/200GBが日額28円〜、月額上限770円(後述の実測プランがこれ)
  • 国内データセンター——フレンドが日本国内ならレイテンシ最小
  • Ubuntu 24.04 LTS が標準で選べる(古いOSを掴まない)
  • コンソール画面が分かりやすい——VPS初心者でも迷いにくい

欠点

  • スナップショットが有料——追加料金が必要
  • インスタンスを「停止」しても課金は止まらない——完全に止めるには「リリース(削除)」が必要。知っていたけど、請求が来てから気づきました。

料金を1円でも下げたい / 自分のワールドを持ち込みたい / 国内フレンドメイン」ならKAGOYAがベスト、というのが運営の結論です。

KAGOYA公式のValheimテンプレートは使いません

KAGOYAには「ゲーム」セットアップに、Valheimのワンクリックテンプレートもあります。

ただし条件が2つあります。CPU 3コア以上・メモリ2GB以上が必要なこと。参加者がSteam版に限定されることです。

KAGOYAのValheimテンプレート。3コア以上必須と書かれている

本記事はテンプレートを使わず、2コア/2GBのUbuntuに手動構築します。その方が安く、ワールド持ち込みの自由も効くからです。

多少高くても手早く済ませたい人は、KAGOYA公式の解説日額20円から利用できるValheimのマルチサーバーへどうぞ。


構築手順(KAGOYA CLOUD VPS / Ubuntu 24.04)

ここからが本題。約30〜45分 で完了します。コマンドはコピペでOK。

このサイトのコマンドブロックは、右上の「コピー」ボタンでまるごとコピーできます。

Step 0|事前に用意するもの

  • サーバー本体 → KAGOYAのVPSのアカウント(クレカ登録まで)
  • Steam版 Valheim(プレイヤー全員が各自用意。価格は購入時のSteam表示を確認)
  • 自分のワールドを持ち込みたい場合:ワールドファイル2つ(dbとfwl)

SSHクライアントは、Windows 10/11 なら標準の PowerShell に最初から入っています(Mac/Linuxも標準の ssh)。追加インストールは不要です。

Step 1|KAGOYAでインスタンスを作成

KAGOYAのコンソールで「インスタンス作成」に進み、以下を選びます。

① スペック(プラン)——4人プレイなら 2コア / 2GB / 200GB で十分。日額28円・月額上限770円です。

KAGOYAのスペック表。2コア/2GBは28円/日・770円/月

② OS(パッケージ)——Ubuntu Server 24.04 LTS を選択。画面に「SSHログインユーザーは ubuntu となります」と明記されています(このubuntuが後で効いてきます)。

OSはUbuntu Server 24.04 LTSを選ぶ。SSHログインユーザーはubuntu

③ ログイン用認証キー——「ログイン用認証キー追加」で新規作成します。名前は自動で入るのでそのままでOK。作成した瞬間に秘密鍵ファイル(.key)が自動でダウンロードされます。

ログイン用認証キーを新規作成する。作成でキーが自動ダウンロードされる

⚠️ この .key ファイルは「サーバーの合鍵」です。 中身もファイルも絶対に他人に渡さない・公開しないでください。流出すると誰でもあなたのサーバーに入れてしまいます。

作成したら、そのキーを選択するのを忘れずに(選択しないと作成に進めません)。

作成した認証キーを選択する

④ その他——インスタンス名は任意(例: valheim_sb)、課金は日額、コンソールログインパスワードは強固なものを設定。料金表示が 28円/日・770円/月 になっているのを確認して「インスタンス作成」。

料金28円/日・770円/月を確認してインスタンス作成

しばらくして一覧を「再表示」すると、インスタンスができあがっています。ここに表示される IPアドレス が、この後の接続先です。

インスタンス一覧。ここのIPアドレスが接続先になる

インスタンス名をクリックすると、IPv4アドレスなどの詳細が見られます。

サーバー情報。IPv4アドレスをメモしておく

Step 2|SSHでサーバーに接続する

ここがKAGOYAの一番のポイントです。押さえるのは2つ。

  • 接続ユーザーは root ではなく ubuntu
  • パスワードではなく、ダウンロードした鍵ファイルで入る

rootでログインしようとすると弾かれます。

何回もコピペするので、先に接続情報を入れておく

下の2つを入れると、この先のコマンドが自分の値に書き換わります。Step 7の起動スクリプトや、あとのワールド転送・バックアップの欄にも引き継がれるので、打ち直しは要りません。

  • キーファイル名 — Step 1でダウンロードした .key のファイル名(フォルダ名は含めない)
  • KAGOYAのIPv4アドレス — Step 1の最後で確認したIP

入力値は外部へ送信されません。「この端末に保存」を押した場合だけ、この2項目をブラウザに保存します。共用PCなら「保存値を削除」で消せます。

まず、ダウンロードした .key を定位置 ~/.ssh に移します。上で入力したキーファイル名が、そのまま下のコマンドへ入ります。

Windows(PowerShell):

mkdir ~\.ssh -Force
Move-Item ~\Downloads\{{key}} ~\.ssh\

Mac:

mkdir -p ~/.ssh
mv ~/Downloads/{{key}} ~/.ssh/
chmod 600 ~/.ssh/{{key}}

注意: Mac/Linuxでは chmod 600 まで実行してください。鍵が他のユーザーからも読める状態だと、sshUNPROTECTED PRIVATE KEY FILE と表示して接続を拒否します。

接続コマンド(WindowsもMacも共通~ は「自分のユーザーフォルダ」の意味なので、ユーザー名を調べる必要はありません):

ssh -i ~/.ssh/{{key}} ubuntu@{{ip}}

初回は「本当に接続する?」という確認(fingerprint)が出るので yes と入力します。

初回接続時のfingerprint確認。yesと入力する

ubuntu@... のプロンプトが出れば接続成功です。

Step 3|システムを最新化

ubuntuユーザーは管理者ではありません。システムを触るコマンドには sudo を付けます。忘れると Permission denied になります。

sudo apt update && sudo apt upgrade -y

Step 4|必要なパッケージをインストール

sudo apt install -y curl wget lib32gcc-s1 libatomic1 libpulse0 libpulse-dev

注意: lib32gcc-s1 を飛ばさないでください。

  • これは32bit互換ライブラリです。無いと次のStepでSteamCMDが「cannot execute: required file not found」となり起動しません
  • libatomic1 とPulseAudio関連パッケージは、Valheim公式のLinux向け必要パッケージに合わせています

Step 5|SteamCMD のインストール

Valheimサーバーは Steam の配布ツール「SteamCMD」経由で取得します。

mkdir -p ~/steamcmd && cd ~/steamcmd
wget https://steamcdn-a.akamaihd.net/client/installer/steamcmd_linux.tar.gz
tar -xvzf steamcmd_linux.tar.gz

Step 6|Valheim専用サーバーをインストール

./steamcmd.sh +force_install_dir /home/ubuntu/valheim-server +login anonymous +app_update 896660 validate +quit
  • 896660 がValheim専用サーバーのSteam App ID。anonymous ログインで取得できます(自分のSteamアカウントは不要)
  • インストール先は ~/valheim-server(=/home/ubuntu/valheim-server)に統一しています
  • Success! App '896660' ... と出れば完了。SteamCMDは実行ビットを自動で付けてくれるので、追加の chmod は不要です

Step 7|起動スクリプトを作成

サーバー設定を入力すると、下の起動スクリプトへ即時反映されます。

パスワードだけはここに入れません。 端末に貼るとシェル履歴に残るためです。スクリプトを作ったあと、nano で直接書き込みます(理由は下で説明します)。

以下をまるごと貼り付ければ、start.sh の骨組みが一発で作られます(<< 'EOF' から EOF までが中身)。

cat > ~/valheim-server/start.sh << 'EOF'
#!/bin/bash
cd "$(dirname "$0")"
export LD_LIBRARY_PATH="./linux64:$LD_LIBRARY_PATH"
export SteamAppId=892970
exec ./valheim_server.x86_64 \
  -name "{{name}}" \
  -port {{port}} \
  -world "{{world}}" \
  -password "CHANGE_ME" \
  -public {{public}}
EOF
chmod 700 ~/valheim-server/start.sh

入力欄の仮値が残っていないことを確認してから、生成されたコマンドをコピーしてください。

パスワードは nano で入れる

上のコマンドでは -passwordCHANGE_ME のままにしてあります。ここに本物のパスワードを打ち込まないでください。

注意 — パスワードを端末に貼らない理由。

  • 貼り付けたコマンドは シェル履歴(~/.bash_history)に平文で残ります
  • 履歴はSSHを切っても消えません。あとから入った人にも読めます
  • 同じ理由で、sed でパスワードを流し込むのも避けてください

エディタで直接書き換えます。

nano ~/valheim-server/start.sh

-password "CHANGE_ME" の行を探し、CHANGE_ME5文字以上のパスワードへ差し替えます。Ctrl+OEnter で保存、Ctrl+X で終了です。

保存したら、パーミッションを確認します。上のコマンドの chmod 700 で、すでに自分だけが読める状態になっているはずです。

ls -l ~/valheim-server/start.sh

-rwx------ と出ればOKです。実行権は残したまま、自分以外は中身を読めません。

なぜValheimだけ起動引数なのか — Palworldでは運用編のとおり設定ファイル(PalWorldSettings.ini)にパスワードを書き、起動引数を使いません。ps から見えてしまうからです。

ですがValheimは、公式の専用サーバーガイドを読むと -password 起動引数しか用意されていません。設定ファイルも環境変数もありません。つまり ps に出るのは仕様上どうにもなりません

できるのは「履歴に残さない」「ファイルを他人に読ませない」の2つだけです。上の nanochmod 700 がそれにあたります。

パラメータ意味注意
-nameサーバー名(一覧に出る名前)パスワードと同じ文字列を含めるとエラー
-port接続ポート通常2456。後でファイアウォールで許可
-worldワールド名(ファイル名と一致)持ち込みワールドはここをファイル名に
-passwordパスワード5文字以上、サーバー名を含むとエラー。値は上記のとおり nano で入れる
-public 1サーバー一覧に公開する下記参照。緑表示にしたいなら1

💡 -public 1-public 0 の違い(Valheim 公式ドキュメント記載の仕様)

  • -public 1:サーバー一覧に載り、フレンドのお気に入りで人数表示になります。パスワード必須なので、一覧に載っても無関係な人は入れません
  • -public 0:一覧に載らず完全プライベート。ただしお気に入りでは赤×表示になります(直接IPを入れれば接続自体は可能)

「お気に入りが赤×で不安」を避けたいなら -public 1 が無難です。本記事も1で進めます。

Step 8|ポートを2層で開ける

フレンドが接続するには、ポートを2箇所で開ける必要があります。KAGOYAのクラウド側(セキュリティグループ)サーバーのOS側(ufw) の両方です。片方だけでは繋がりません。

① KAGOYA セキュリティグループ(クラウド側)

コンソールの「セキュリティグループ」で、次の3つの受信ルールを設定します。

プロトコルポート用途IP欄
UDP2456Valheimのゲーム通信*
UDP2457サーバー一覧・接続確認*
TCP22SSHでサーバーを管理するため自分のグローバルIPを推奨(不明なら*

TCP 22を開け忘れると、SSHでログインできません。 初回構築ではゲーム用のUDPだけでなく、管理用のTCP 22も必ず設定します。

セキュリティグループの最終状態。UDP 2456・2457と、SSH用TCP 22を設定する

注意 — セキュリティグループで詰まるのはこの3点です。

  • ゲーム用のUDP 24562457*(全許可)にする。自分のIPだけにするとフレンドが接続できません
  • TCP 22はSSH用。IPが分かるなら、自分の接続元だけに絞る方が安全です
  • 作成したセキュリティグループは、インスタンスに割り当てるのを忘れずに

② サーバー内 ufw(OS側)

SSHでサーバーに入り、ufwでもゲーム用UDPとSSH用TCPの両方を開けます。クラウド側とOS側は別の関門なので、片方だけでは接続できません。

sudo ufw allow {{port}}:{{port+1}}/udp
sudo ufw allow 22/tcp
sudo ufw enable

⚠️ sudo ufw enable の前に、必ず sudo ufw allow 22/tcp(SSH)を実行してください。順番を間違えて先にenableすると、自分のSSH接続ごと遮断されて入れなくなります。上の順番で打てば安全です。

なぜOracle編は iptables で、ここは ufw なのか — Oracle Cloudのイメージには最初からiptablesのルールが入っています。そのためOracle編では、既存のルールを壊さないよう iptables -I INPUT 1 で先頭に1行足す形にしています。

KAGOYAのUbuntuは素の状態なので、Ubuntu標準の ufw をそのまま使えます。やっていることはどちらも同じ「OS側の関門を開ける」で、入り口のコマンドが違うだけです。

Step 9|起動して接続を確認

~/valheim-server/start.sh
  • 初回はワールド生成込みで2〜3分かかります
  • 成功サイン: Game server connectedRegistering lobbyOpened Steam server

別のターミナル(またはCtrl+Cで一度止めて)で、待ち受けを確認します。

sudo ss -ulnp | grep -E '{{port}}|{{port+1}}'

24562457 の2つが出ていればOKです。

クライアント(Steam版Valheim)→ 「ゲームに参加」→「お気に入り」→「サーバーを追加」<パブリックIP>:2456 → パスワード入力。-public 1 なら緑で人数表示され、そのまま接続できます。

接続確認が終わったら、起動したターミナルでCtrl+Cを押して一度サーバーを正常終了してください。止めずに次のsystemd設定を開始すると、同じポートを二重に使おうとして起動に失敗します。

お気に入りにサーバーが緑+バージョン+人数で表示される

接続すると、新しいワールドに降り立ちます。

KAGOYAサーバーに初ログイン。祭壇からのスタート

Step 10|systemd で自動起動(常駐化)

このままだとSSHを閉じるとサーバーも止まります。OSの再起動後も自動で立ち上がるよう、systemdサービスにします。

sudo tee /etc/systemd/system/valheim.service << 'EOF'
[Unit]
Description=Valheim Dedicated Server
After=network.target

[Service]
Type=simple
User=ubuntu
WorkingDirectory=/home/ubuntu/valheim-server
ExecStart=/home/ubuntu/valheim-server/start.sh
Restart=on-failure
RestartSec=15
KillSignal=SIGINT
TimeoutStopSec=120

[Install]
WantedBy=multi-user.target
EOF
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl enable --now valheim

これで:

  • OS起動と同時に自動でサーバーが立つ
  • クラッシュしても15秒後に自動復活

運用コマンド:

sudo systemctl status valheim     # 状態確認(active (running) なら稼働中)
sudo systemctl stop valheim       # 停止(起動スクリプトを書き換える時はまず停止)
sudo systemctl restart valheim    # 再起動(設定変更の反映)
sudo systemctl disable --now valheim   # 自動起動オフ+停止(常駐化を解除したい時)
journalctl -u valheim -f          # ログをリアルタイム監視(Ctrl+Cで戻る)

Valheimサーバーをアップデートする

Steam版のクライアントは自動で更新されます。しかしVPS上のサーバーは自動では更新されません。

バージョンが違うと接続できません。 アップデート後に入れなくなったら、サーバー側もSteamCMDで更新します。

sudo systemctl stop valheim
cd ~/steamcmd
./steamcmd.sh +force_install_dir /home/ubuntu/valheim-server +login anonymous +app_update 896660 validate +quit
sudo systemctl start valheim
sudo systemctl status valheim

Success! App '896660' ...と表示されれば更新完了です。最後のstatusactive (running)になっていることを確認してください。起動ログも確認する場合はこちらです。

journalctl -u valheim -n 50 --no-pager

ワールドデータは~/.config/unity3d/IronGate/Valheim/に保存されます。上のapp_updateで消えることはありません。

本記事独自のstart.shも通常は残ります。更新後にls -l ~/valheim-server/start.shで存在を確認しておくと確実です。

大型アップデート直後は、参加者がいないことを確認してから更新してください。クライアント側だけ先に更新された場合は、サーバー更新が終わるまで接続できません。


既存のワールドを持ち込む方法

ここがKAGOYAで立てる最大のメリットです。自分が育てたワールドを、そのまま乗せ替えできます。

1. 自分のPCにあるワールドファイルを探す

OSワールドファイルの場所
Windows%USERPROFILE%\AppData\LocalLow\IronGate\Valheim\worlds_local\
Mac~/Library/Application Support/IronGate/Valheim/worlds_local/

該当フォルダに <ワールド名>.db<ワールド名>.fwl の2ファイルがあります。この2つだけ持っていけばOK。

2. サーバーを停止して保存先を確認

まずサーバーへSSH接続したターミナルで、Valheimを停止して転送先を確認します。起動したままワールドファイルを上書きすると、終了時の自動保存で戻される可能性があります。

sudo systemctl stop valheim
mkdir -p ~/.config/unity3d/IronGate/Valheim/worlds_local
ls -lah ~/.config/unity3d/IronGate/Valheim/worlds_local

lsには、現在サーバーにある.db.fwlが表示されます。初めて持ち込む場合は空でも問題ありません。

3. ローカルPCからサーバーへ転送(scp)

準備:ここからは自分のPC側のターミナルで実行します。

Step 2の「キーファイル名」とStep 7の「ワールド名」「IPアドレス」を入力すると、下のコマンドへ自動反映されます。何度も使う人は保存ボタンをどうぞ。

Windows(PowerShell):

cd ~\AppData\LocalLow\IronGate\Valheim\worlds_local
scp -i ~/.ssh/{{key}} ".\{{world}}.db" ".\{{world}}.fwl" ubuntu@{{ip}}:/home/ubuntu/.config/unity3d/IronGate/Valheim/worlds_local/

Mac:

cd ~/Library/Application\ Support/IronGate/Valheim/worlds_local
scp -i ~/.ssh/{{key}} "{{world}}.db" "{{world}}.fwl" ubuntu@{{ip}}:/home/ubuntu/.config/unity3d/IronGate/Valheim/worlds_local/

ubuntuユーザーの保存先へ転送するため、通常はchownによる所有権変更は不要です。

4. サーバー側で到着を確認して再起動

再びサーバーへSSH接続したターミナルで確認します。

ls -lah ~/.config/unity3d/IronGate/Valheim/worlds_local

MyWorld.dbMyWorld.fwlの2つが表示されたら、start.sh-world "MyWorld"をファイル名(拡張子を除く)に一致させます。

名前が違うと、持ち込んだワールドではなく新規ワールドが生成されます。

# start.sh の -world の値を編集(例: sed -i 's/-world "[^"]*"/-world "MyWorld"/' ~/valheim-server/start.sh)
sudo systemctl start valheim
sudo systemctl status valheim

これでフレンドが接続すると、見慣れた自分のワールドにそのまま入れます。

逆に、サーバーのワールドを手元へ戻す手順はワールドのバックアップ・退避にあります。同じ scp の向きが違うだけです。

移転完了。育てた拠点がそのままKAGOYAサーバーに引っ越せた


運用の話:コスト・停止・バックアップ

実コスト

項目金額
KAGOYA 2GB月額上限770円(日額28円)
データ転送料0円(通常プレイなら無料枠内)
月合計約770円

💡 フレンド4人で割れば1人約193円/月。サブスクのコーヒー1本分で24時間専用サーバーが動くと考えればコスパ良好。

「停止」しても課金は止まらないので注意

操作課金データ
インスタンスを 停止(Stop)継続発生残る
インスタンスを 削除(リリース)停止消える

長期間遊ばないなら インスタンスの削除 が必須。ただし削除するとデータも消えるので、事前にワールドファイルをローカルへ退避してください(下記)。

ワールドのバックアップ・退避

持ち込みと同じ scp を、サーバー→手元の向きで使います。

削除前や定期バックアップでは、まずサーバーへSSH接続したターミナルでValheimを停止します。

sudo systemctl stop valheim

次に、自分のPC側のターミナルでワールドファイルをコピーします。Step 2とStep 7の入力値を引き継ぐため、鍵名・IPアドレス・ワールド名をもう一度書き換える必要はありません。

Windows(PowerShell):

$backupDir = "$HOME\Downloads\valheim-backup-$(Get-Date -Format yyyyMMdd-HHmmss)"
New-Item -ItemType Directory -Force $backupDir
scp -i ~/.ssh/{{key}} "ubuntu@{{ip}}:/home/ubuntu/.config/unity3d/IronGate/Valheim/worlds_local/{{world}}.db" "ubuntu@{{ip}}:/home/ubuntu/.config/unity3d/IronGate/Valheim/worlds_local/{{world}}.fwl" $backupDir
Get-ChildItem $backupDir

Mac:

backup_dir="$HOME/Downloads/valheim-backup-$(date +%Y%m%d-%H%M%S)"
mkdir -p "$backup_dir"
scp -i ~/.ssh/{{key}} "ubuntu@{{ip}}:/home/ubuntu/.config/unity3d/IronGate/Valheim/worlds_local/{{world}}.db" "ubuntu@{{ip}}:/home/ubuntu/.config/unity3d/IronGate/Valheim/worlds_local/{{world}}.fwl" "$backup_dir/"
ls -lah "$backup_dir"

作成されたバックアップフォルダ内に、同じワールド名の.db.fwlがあることを確認してください。インスタンスを残す場合は、サーバー側で再起動します。

sudo systemctl start valheim

インスタンスの削除は.db.fwlの2ファイルを確認した後に行います。


つまずきポイント(実体験で全部踏みました)

1. root でログインできない

KAGOYAのUbuntuはrootログインを拒否します(Please login as the user "ubuntu" と出る)。ubuntu@ +鍵ファイルで入ってください。これはセキュリティ上の正しい仕様なので、rootを無理に有効化しないこと。

2. コマンドが Permission denied になる

rootではなくubuntuで入っているので、システムを触るコマンドには sudo が要ります(apt など)。

3. SteamCMDが required file not found で起動しない

Step 4の lib32gcc-s1 を入れ忘れています。sudo apt install -y lib32gcc-s1 で解決。

4. フレンドが接続できない/お気に入りが赤×

  • KAGOYAセキュリティグループのIP欄を * にする(自分のIPを入れると自分しか通れない)。ufwとの両方でUDP 24562457 を開ける
  • 赤×表示は -public 0 の仕様。緑にしたいなら -public 1(Step 7参照)

5. 持ち込んだワールドに入れない/新規ワールドになる

start.sh-world の名前が、転送した .db/.fwl のファイル名と一致していません。一致させて再起動。


よくある質問(FAQ)

Q. 何人まで一緒に遊べますか?

公式仕様は最大10人。本記事では4人想定で2GBプランを使用しています。

必要メモリは人数だけで決まりません。建築規模やワールドの進行状況でも変わります。重さが出たら4GB以上への変更を検討してください。

Q. サーバーが突然落ちたら?

systemdの Restart=on-failure があるので自動で再起動します。直近セーブまで戻る程度(数分)の影響で済みます。

Q. KAGOYA以外の国内VPSでもいい?

はい。さくらのVPS / Xserver VPS / ConoHa VPS どれでもUbuntuが入れば手順はほぼ同じです。日額課金が欲しいならKAGOYAが有利です。

コマンドを打たずテンプレートで立てたい場合は、処理性能No.1!快適なゲーム環境なら「XServer VPS for Game」も選択肢です。

Q. Valheim本体(プレイヤー側)は無料?

有料(2,050円・Steam)。プレイヤー全員が購入する必要があります。サーバー側はSteamCMDで無料取得できます。

Q. 課金を止めたいけどワールドは残したい

  1. ワールドファイルをローカルにscpで退避 → 2. インスタンスをリリース(課金停止)→ 3. 再開時は新インスタンスを立ててワールドを戻す。日額課金だからこそできる柔軟な運用です。

まとめ:思っているより安く、簡単

  • 日額28円〜・月額上限770円で立つ。フレンド4人で割れば1人約193円/月
  • 既存ワールドはscpで持ち込める。作業はコピペ中心で30〜45分
  • 詰まるのは2点だけ。ログインは root でなく ubuntu+鍵課金停止はインスタンスの削除(「停止」では料金が続きます)
  • サーバー本体はKAGOYAのVPSから。日額課金なので、遊ばない月はインスタンスを削除して課金を止められます

サーバーが立つと、Valheimの遊び方が一段階変わります。土日しか集まれなかったメンバーが、平日も少しずつ世界を進められる。「フレンドが寝てる間に山を切り拓いておく」が、ごく自然に成立します。


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