Oracle Cloudの無料枠にPalworld専用サーバーを立てました。最大4人で、約3週間プレイした結果です。
結論を先に言うと——
- 3〜4人なら、無料枠で普通に遊べました(クリアまで到達)
- 2週間、再起動なしで動き続けました
- 天井はメモリではなくCPU。1人で160%、3〜4人で最大350%(上限400%)
- 日によって位置が巻き戻るラグが出ました。原因は特定できていません
構築手順はこちらの記事にまとめています。
実測サマリ
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| プレイ期間 | 約3週間・最大4人 |
| 到達点 | 極レイドとラスボスHard以外はクリア |
| CPU(1人) | 160%(4 OCPU=上限400%) |
| CPU(3〜4人) | 最大350%(上限の約9割で頭打ち) |
| メモリ | 約5.0GiB。ホストの空きは15GiB、スワップ0 |
| 連続稼働 | 2週間の無停止(再起動なしで動き続けた) |
| 費用 | ¥0 |
天井はメモリではなくCPUだった
心配していたのは「Palworldは16GB級と言われるが、足りるのか」でした。測ってみると、余裕があったのはメモリの方です。
# Palworld本体(1人接続時)
PID %CPU %MEM RSS ELAPSED
278807 160 21.5 5285500 3-15:37:14
# ホスト全体
Mem: total 23Gi / used 7.8Gi / available 15Gi / Swap 0B
ELAPSED の 3-15:37:14 は「3日15時間」を指します。これは途中で採った記録で、このあとも落ちずに2週間動き続けました。
メモリは終始余裕でした。別のゲームサーバーと同居させても、15GiB空いています。
問題はCPUです。1人接続で160%、つまり約1.6コアを使います。box64でx86をARMに変換している分、ネイティブより明確に重くなります。
そして3〜4人では最大350%。上限400%の約9割で、そこから伸びませんでした。
複数人で遊んでいるときの実測がこちらです。サービス単位で見ると、palworld.service だけで**311.5%**を使っています。

同居しているCore Keeper(Docker)は7.3%しか使っていません。CPUを食っているのはPalworld本体だと、これではっきりします。
つまり問うべきは「24GBで足りるか」ではありません。「4 OCPUで何人捌けるか」です。メモリ基準でVPSを選ぶと判断を誤ります。
実際どこまで遊べたか
極レイドとラスボスHard以外は、すべてクリアしました。
クリアできなかったのはこちらの実力不足です。サーバーの性能や不具合が原因ではありません。ボス討伐も拠点運営も、サーバー起因で詰まった場面はありませんでした。
「プロセスが起動した」ではなく、ゲームを進めてクリアできる水準で動いた。これが一番言いたいところです。
起きたラグ:位置が巻き戻る
一方で、日によってラグが出ました。症状はキャラクターの位置が巻き戻るというものです。
起きやすかったのは次の場面でした。
- 土日など、特定の日(別の日はまったく出ない)
- 離れた場所で処理が同時に走るとき(2箇所のボスに同時に挑むなど)
原因は特定できていません。 候補は3つあります。
- 自宅回線・経路の混雑(週末に偏るのはこれらしい挙動)
- Oracle側ホストの混雑(無料枠は他テナントと資源を共有する)
- box64経由でのCPU飽和(350%まで達しており余裕が薄い)
体感では回線の影響が大きいと感じました。ただ計測値を見ると、CPUの余裕の無さも無関係とは言い切れません。切り分けきれていないので、断定はしません。
マップMODのためにWindowsサーバーは要るのか
遊んでいて不便だったのがマップです。「MODを入れるならWindowsサーバーを借りるべきか」と考えたのですが、調べると多くの場合その必要はありませんでした。
MODは3種類に分かれます。
- ブラウザで位置を見るツール(REST API系)… サーバーのOSは無関係。ただしゲーム内画面には出ません
- ゲーム内にマップを出すMOD(見た目の変更)… 各自のPCに入れるMOD。サーバーがLinuxでもWindowsでも同じ
- レシピやパルなど世界の挙動を変えるMOD … サーバー側にも導入が必要。box64では困難
見た目やUIの変更は、クライアント側だけで完結することが多いのです。その場合、サーバーをWindowsに変えても得るものはありません。
どちらのMODか見分ける方法 — 配布元の「Multiplayer」欄の指示に従います。
Info.jsonに"IsServer": trueがあれば、サーバー側にも導入が必要です。
不便さの正体は、サーバーのOSではありませんでした。参加者全員に導入させる手間です。これはサーバーを変えても消えません。
向いている人・向かない人
| 判断 | |
|---|---|
| 向いている | 3〜4人の少人数で遊ぶ/多少のラグは許容できる/費用¥0で長く維持したい |
| 向かない | 5人以上で遊ぶ/安定した挙動が要る/サーバー側MODを使いたい |
まとめ
- Oracle無料枠のARMサーバーで、Palworldを3週間・最大4人でプレイできた(費用¥0)。2週間の連続稼働も確認
- ただし天井はCPU。3〜4人で上限の9割に達し、そこが実用の限界だった
- 人数を増やすなら、変換レイヤーを挟まないx86のVPSが確実
構築手順は → Oracle A1(ARM)にPalworld専用サーバーをbox64で立てる手順
5人以上で遊ぶなら、テンプレートから立てられるConoHa for GAMEのようなx86のVPSが確実です
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